活動報告

設立5周年、節目となる平成28年定例総会を開催しました

2016年02月22日 お知らせ

 平成28年2月22日、福岡市内で、「九州の自立を考える会平成28年定例総会」を開催しました。
 今回は、設立5周年の節目となる総会となりましたので、総会の中で記念講演を設けました。

 開会にあたり、藏内 勇夫 会長が、「今日は九州の自立を考える会 5周年目の記念の総会である。そこで、九州国立博物館の館長として大変活躍をいただいた、三輪 嘉六 前館長に記念講演をいただく。三輪 前館長にはよろしくお願いを申し上げたい。
 さて、我々は九州の成長戦略を提言した。今年はこの提言がより推進するようにしっかり支援しなければと考えている。それと同時に、九州各県、あるいは福岡県の各市町村が掲げた成長戦略が動き出すわけだが、新たな課題、問題点、あるいは調整を余儀なくされる点が出てこようかと思う。当会としては、それぞれの戦略がより着実に推進するように、積極的に支援していきたい」と挨拶しました。

 次に議事が執り行われ、次の議案が審議されました。
 第1号議案「平成27年事業報告及び決算について」 
 この際、会計について、日名子泰通監事から、適正に処理されている旨の会計監査報告がありました。
 第2号議案「平成28年事業計画及び予算について」
 第3号議案「次期役員の選任について」
 これらの議案は、すべて原案のとおり承認されました。また、藏内 勇夫 会長と 原口 剣生 副会長 吉村 敏男 副会長の再選が決定しました。

司会進行を行う 松尾 統章 理事兼会計責任者

                会計監査報告を行う 日名子 泰道 監事

 続いて、九州の自立を考える会の5周年記念講演では、特定非営利活動法人 文化財保存支援機構 理事長 三輪 嘉六 氏(九州国立博物館 前館長)から、「九州国立博物館を振り返って―地域づくりのために―」をテーマに、「九州の自立を考える会は5周年を迎えられたとのこと。お祝いを申し上げたい。
 九州国立博物館のこれからの非常に大きな課題の一つは、文化観光の拠点としてどのようなしっかりとした方策を出していくかだと思う。市民、地域をベースにしながら文化観光というものにどう取り組んでいくか、今、九州は中国、韓国から大勢の方がお見えになっていることから、文化観光という仕組みの中で文化的な交流をさらに高める展開がこれからは望まれる。
 また、皆様に、これから応援していただきたいと思っていることを一つだけ言わせてもらえれば、それは、外への取り組み方で、周りが歴史公園であったり、新しい野外フィールドミュージアムであったりとか、そういった展開がこれから望まれると思っている。今、1年間に約130万人の方がお見えになっているので、こうした流れが止まることのないよう、これからの九州国立博物館の展開のためにも、皆様方のご支援をお願い申し上げる」とのお話がありました。

 閉会にあたり、吉村 敏男 副会長が、三輪 嘉六 氏に講演のお礼を述べた後、「今から16年前の地方分権一括法の施行により、国と地方の関係を対等、平等にするということが定められた。それまでの中央集権では日本の経済、政治が行き詰ることを国が認識したということだと思う。国も認識しているのだから、我々地方の側もこの状況をチャンスと捉えて地方の力をもっと発揮していかなければならない。そのために提唱され、結成されて活動しているのが、この九州の自立を考える会だと私は思う。発足して5年、これからも皆様方のご協力を心からお願する」と挨拶しました。

一覧へ戻る

ページのトップへ