会長あいさつ

九州の自立を考える会 会長 藏内勇夫

 九州の自立を考える会 会長の原口剣生でございます。令和7年度定例総会(令和7年8月29日開催)において、藏内勇夫会長が名誉会長となられ、不肖、私が二代目の会長としてご選出を賜りました。

 当会の設立総会(平成23年9月15日 福岡県議会 本会議場)が開催された当時、私は九州各県議会議長会の会長に就任しており、同総会には九州各県議会議長会会長として出席させていただきました。その後、平成24年6月に行われた定例総会において、当会の役員に就任させていただき、以来、藏内勇夫初代会長のもと、九州が一つにまとまり、新しい時代、新しい日本をつくっていくため、役員、会員の皆様とともに、国と地方の役割分担のあり方を見直す地方主権の推進、九州の成長戦略づくり等に関する研究・実践に取り組んでまいりました。

 当会では、各地方が自立し、その地方にふさわしい産業政策や成長戦略づくりを、その財源も含めて一元的に担い、国は、国にしかできないことに専念していただく、このような真の地方分権型を構想してきました。これには、県という枠組みでは小さく、力が足りないことから、広域的に連携して力を大きくする手法として、当初は道州制を視野に入れておりましたが、その後、道州制の議論は下火になり、当会としても形の議論は棚上げし、中身の政策の研究を進めてきたところです。
 今般、このことについて、藏内名誉会長より、関西で取り組まれてきました広域連合という形もあり得るのではないかとのご助言をいただきました。
 私としましては、九州が一つの目標を立て、それに向かって各県が努力をしていくことが必要であり、また、そのための体制づくりをしなければならないと考えております。藏内名誉会長よりいただいたご助言をもとに、そういったことを本会で大きく推進し、地方分権をさらに深め、強化した地方主権を求めていきたいと思っております。

 また、当会は平成26年に、観光振興、農林水産業の経営力強化、そしてスポーツ振興など、5つの柱からなる「九州の成長戦略に係る政策提言」を取りまとめております。
 その政策提言の柱の一つである「スポーツの振興」では、トップアスリートの養成・輩出や各種の国際的スポーツ大会等の誘致が提言されております。この点において、近年ではバレーボールネーションズリーグ、WTTファイナルズ、ツール・ド・九州などの大会をはじめ、アジアBMXフリースタイル選手権といったアーバンスポーツの大会も開催されています。また、「2028年世界卓球選手権大会(団体戦)」や、ブレイキンの国際大会「WDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」の開催が決定するなど、この九州の地で世界規模のスポーツ大会の開催が次々に実現しています。
 このように、当会では、随宜、適切な政策提言を行い、その実現に向け、現場の声を聴き、さらに知恵を絞り、汗をかき続けており、その結果、現在、我々の提言の多くが実現し、あるいは実現に向けた取組が進んでおります。

 今後も、「九州の自立を考える会」では、九州の更なる成長・発展に向け邁進してまいります。微力ではありますが、重責に少しでもお応えできますよう、全力を尽くす所存でありますので、皆様のご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

令和7年8月29日
九州の自立を考える会 会長 原口剣生

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