活動報告

藏内勇夫会長が顧問を務める九州・沖縄未来創造会議で講話

2015年08月31日 お知らせ

 8月31日、長崎市内のホテルで「九州・沖縄未来創造会議」が開催され、同会議の顧問でもある本会の藏内会長が、「九州・沖縄未来創造会議の今後に期待するもの」というテーマで講話を行いました。
 九州・沖縄未来創造会議は、国主導ではない地方の視点に立った国・地方の将来のあり方について、九州沖縄各県議会議員が情報及び意見を交換することを目的として設置されており、当会の目指すところと通じる部分も多いと言えます。
 第10回となる今回の会議では、藏内会長の講話の他に、内閣府内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局次長の菊池和博氏や株式会社A and Live代表取締役(株式会社ジャパネットたかた前社長)の髙田 明氏による講演が行われました。

[講話する藏内会長]

九州・沖縄未来創造会議

藏内会長の講話の概要は、次のとおりです。

 今の日本は昔の輝く日本ではない。競争力が低下し、大きな財政赤字を抱え、今日まで日本を引っ張ってきた中央集権体制が少し疲労している。150年続いた日本の統治システムをここで見直すべきではないだろうか。地方分権を進め、よりよい我々の地方をつくらなければならない。

(例えば)県境など人間が勝手に決めたものに関係なく拡がっていく口蹄疫に対しては、九州が一体となった防疫体制が今はできている。これは、この九州・沖縄未来創造会議で話し合ったものが発端で、それを福岡県議会に持ち帰り、知事に伝え、知事が九州知事会で提案をし、実行されたものである。こういう実績を九州・沖縄未来創造会議は既に持っている。
 九州の自立を考える会では、セミナーの開催や海外視察といったこれまでの活動を踏まえ「九州の成長戦略に係る政策提言」を取りまとめたが、九州・沖縄未来創造会議でもこのようなものをつくっていただければと思っている。
 このためには、常時、いろいろな意見を交わしていただきたい。いろいろな各県議会の意見を持ち寄り、それをまた各県議会に持ち帰る。そして、ある程度集約できれば、この九州・沖縄未来創造会議で討論する。その結果を九州各県議長会にフィードバックし、高い見地からご指導いただいて九州議長会の特別の決議をしていただく。こうしたことで地方議会、九州の各県議会の考えを住民の皆さんに訴えるということを私は是非やるべきだと思っている。

 物事を達成するためには、ミッションを起こしビジョンを示さなければならない。グランドデザインを描いて、そこにたどり着くまでのロードマップを示さないとなかなか人はついてきてくれない。その役割を担うのが、地方分権であり、九州の成長戦略であり、それぞれの県の発展を考える県会議員ではなかろうか。
 この九州・沖縄未来創造会議が九州を大きく牽引し、九州各県議長会とともに九州の成長戦略をつくり、東京一極集中を是正していく、人口減少に対応できるような九州をつくっていく。こうした取組を皆さんとともに進めていきたい。

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